Le Cinquième jour à Paris (Paris5日目)
支度を済ませ、大急ぎで向った先はずっとお会いしたかったマダムのお宅。細いほそい糸をたぐり寄せるように、偶然のご縁で今回の巡り会いを頂きました。教えて頂いていた住所の建物の入り口から電話をしてロックを開けてもらい、ワクワクしながらお部屋へ。
やさしくゆっくりとした口調で抱きしめ、出迎えてくれたご高齢のマダム。お部屋にはすでに7名の生徒さんがいらっしゃいましたが、皆さんやさしく出迎えて下さりホッと一安心!さっそくお料理にとりかかります。
この日教えて頂いたのはフランスでは定番食材、エイのポシェをほぐし身にして、たっぷりのハーブとエシャロット、マスタードで仕立てたドレッシングをあしらったマリネ風のサラダ「SARADA DE RAIE」に…
これは取り分けた後の写真ですが、じっくりと炒めた茄子、ズッキーニ、新玉ねぎ、グリュイエールチーズ、それから生から煮詰めたトマトソースを幾層に重ねて焼いた「GRATIN DE PROVENCE」
それからデセールは「ENTREMETS AUX FIGUES CARAMELISEES」
まさしく旬を迎えている黒イチジクをカットし、キビ砂糖のジュレで流し固めたところにキャラメリぜしたイチジクと、、それからセモリナ粉とミルク、バニラをコトコト炊いて、フレッシュクレームと合わせたセモリナクリーム!セモリナ粉といえば、イタリアのパスタやフリットの衣など…料理に使う認識しかなかったのですが、フランスでは一般的にお菓子の材料として用いられるのだそう。
バニラの香りのクリームの中に、けしの実くらいの大きさのプチプチとした食感が残ります。このアセットはフランスのクラシックなスイーツ、お米を炊いた「リ•オレ」にも応用できるっ!と気付き、得した気分☆
オスマン調の優雅でクラシックなお部屋で試食させて頂き、最後はフロマージュ…
牛のチーズが
TOME des ALPES アルプス地方から。
雌羊のチーズが
OSSAU-IRATY ピレネー地方から。
ヤギのチーズが
THYM LAMARRE プロヴァンス地方から。
私は雌羊のチーズが1番好みでした。雌羊ですが、ちょっとコンテにも似た味わい!
それからそれから…
見逃せなかったのがこのお皿。もともとは飾り皿なのですが…重厚感あるお皿と組み合わせることで何だか全体がとっても軽すぎないキュートな感じにまとまっていました。
最後にマダムと。
ご高齢のマダムは、優しい旦那さまと手を取り合うように仲良く支え合い、私たちに伝えて下さいました。丁寧に丁寧に…。
ゆっくりとした口調で、優しい仕草で、同じ目線で。それはお料理のジャンルを超えた、全てにつながる思いやりやまごころに包まれた空間でした。
別れ際、何気なく「今日も、とっても良いお天気ですね」と言う私に、「Parisが、貴方のために微笑んでいます」と、サラリと溢れる優しいコトバ。
こんなに優しい気持ちで歳を重ねて行きたいな…そんなほっこりとした気持ちで帰路に着きました。
am10:00から始まった教室ですが、ゆっくりとした時間の流れの中でおもてなし頂き、帰宅したのはpm17:00を過ぎた頃でした。
しばしアパルトマンで休憩したり、お掃除したり。そうこうしながら20:00をまわってもまだ明るいParis。お散歩がてら、スーパーへと出かけてみました。
すれ違う人に聞きながら、遅くまで空いているちょっと離れたお店へ。
風がとってもサラリと気持ちが良くて、何処かに座りたい気分。
ちょうど目指したお店の手前に、とっても賑わっているビストロが。ついついフラリと立ち寄りました。
賑わっていて、隣のテーブルとの間隔も近いビストロ。座っているうちに私の隣のテーブルは、次々に仲間が加わり、椅子も足りない模様… 私はむしろ1人で余っていたので「これどうぞ!」と椅子を譲ったのをきっかけに何だか意気投合。(っと言っても私は話せませんよ!全員で必死に英語やフランス語を駆使して伝えるゲーム状態っ!笑)
聞けばそのテーブルの1人のムシューが、こちらのレストランのオーナー。…どうりで何だかスマートだけどオシャレで派手目なジェントルマン&ウーマンたちでした。…納得!
日本で料理の仕事をしていると伝えると、何だか次々とデザートやお酒が運ばれてきて。
「ミラベル食べたかぃ?」と…ミラベルとはこの黄色い果実
夏から秋に移り変わる、ほんの数週間しか獲れない果実。きっとあと数日、私が帰るころにはきっともう無くなっているかも。そのくらいデリケートで、フランスでもこの時期だけの特別な果物、カフェやビストロの「本日のデセール」にはこの時期「ミラベルのタルト」をよく見かけます。
そんなご自慢のタルトも頂き、頃合いを見計らってギャルソンにお会計をお願いすると…なんとサービス。
合流するまえにドリンクやアントレをオーダしたのに~!びっくりです。笑
お昼間にはクラシック映画に出てくるようなフランスを感じ、夜にはアグレッシブに働くトレンディーなフランスのお商売人の空気に呑まれ…。
目まぐるしく過ぎる日々。結局スーパーも閉店し、当初の目的を達成することなく部屋へ戻ったのでした。笑
カメラも置いて出かけていたので、写真がなくて残念です!
やさしくゆっくりとした口調で抱きしめ、出迎えてくれたご高齢のマダム。お部屋にはすでに7名の生徒さんがいらっしゃいましたが、皆さんやさしく出迎えて下さりホッと一安心!さっそくお料理にとりかかります。
この日教えて頂いたのはフランスでは定番食材、エイのポシェをほぐし身にして、たっぷりのハーブとエシャロット、マスタードで仕立てたドレッシングをあしらったマリネ風のサラダ「SARADA DE RAIE」に…
これは取り分けた後の写真ですが、じっくりと炒めた茄子、ズッキーニ、新玉ねぎ、グリュイエールチーズ、それから生から煮詰めたトマトソースを幾層に重ねて焼いた「GRATIN DE PROVENCE」
それからデセールは「ENTREMETS AUX FIGUES CARAMELISEES」
まさしく旬を迎えている黒イチジクをカットし、キビ砂糖のジュレで流し固めたところにキャラメリぜしたイチジクと、、それからセモリナ粉とミルク、バニラをコトコト炊いて、フレッシュクレームと合わせたセモリナクリーム!セモリナ粉といえば、イタリアのパスタやフリットの衣など…料理に使う認識しかなかったのですが、フランスでは一般的にお菓子の材料として用いられるのだそう。
バニラの香りのクリームの中に、けしの実くらいの大きさのプチプチとした食感が残ります。このアセットはフランスのクラシックなスイーツ、お米を炊いた「リ•オレ」にも応用できるっ!と気付き、得した気分☆
オスマン調の優雅でクラシックなお部屋で試食させて頂き、最後はフロマージュ…
牛のチーズが
TOME des ALPES アルプス地方から。
雌羊のチーズが
OSSAU-IRATY ピレネー地方から。
ヤギのチーズが
THYM LAMARRE プロヴァンス地方から。
私は雌羊のチーズが1番好みでした。雌羊ですが、ちょっとコンテにも似た味わい!
それからそれから…
見逃せなかったのがこのお皿。もともとは飾り皿なのですが…重厚感あるお皿と組み合わせることで何だか全体がとっても軽すぎないキュートな感じにまとまっていました。
最後にマダムと。
ご高齢のマダムは、優しい旦那さまと手を取り合うように仲良く支え合い、私たちに伝えて下さいました。丁寧に丁寧に…。
ゆっくりとした口調で、優しい仕草で、同じ目線で。それはお料理のジャンルを超えた、全てにつながる思いやりやまごころに包まれた空間でした。
別れ際、何気なく「今日も、とっても良いお天気ですね」と言う私に、「Parisが、貴方のために微笑んでいます」と、サラリと溢れる優しいコトバ。
こんなに優しい気持ちで歳を重ねて行きたいな…そんなほっこりとした気持ちで帰路に着きました。
am10:00から始まった教室ですが、ゆっくりとした時間の流れの中でおもてなし頂き、帰宅したのはpm17:00を過ぎた頃でした。
しばしアパルトマンで休憩したり、お掃除したり。そうこうしながら20:00をまわってもまだ明るいParis。お散歩がてら、スーパーへと出かけてみました。
すれ違う人に聞きながら、遅くまで空いているちょっと離れたお店へ。
風がとってもサラリと気持ちが良くて、何処かに座りたい気分。
ちょうど目指したお店の手前に、とっても賑わっているビストロが。ついついフラリと立ち寄りました。
賑わっていて、隣のテーブルとの間隔も近いビストロ。座っているうちに私の隣のテーブルは、次々に仲間が加わり、椅子も足りない模様… 私はむしろ1人で余っていたので「これどうぞ!」と椅子を譲ったのをきっかけに何だか意気投合。(っと言っても私は話せませんよ!全員で必死に英語やフランス語を駆使して伝えるゲーム状態っ!笑)
聞けばそのテーブルの1人のムシューが、こちらのレストランのオーナー。…どうりで何だかスマートだけどオシャレで派手目なジェントルマン&ウーマンたちでした。…納得!
日本で料理の仕事をしていると伝えると、何だか次々とデザートやお酒が運ばれてきて。
「ミラベル食べたかぃ?」と…ミラベルとはこの黄色い果実
夏から秋に移り変わる、ほんの数週間しか獲れない果実。きっとあと数日、私が帰るころにはきっともう無くなっているかも。そのくらいデリケートで、フランスでもこの時期だけの特別な果物、カフェやビストロの「本日のデセール」にはこの時期「ミラベルのタルト」をよく見かけます。
そんなご自慢のタルトも頂き、頃合いを見計らってギャルソンにお会計をお願いすると…なんとサービス。
合流するまえにドリンクやアントレをオーダしたのに~!びっくりです。笑
お昼間にはクラシック映画に出てくるようなフランスを感じ、夜にはアグレッシブに働くトレンディーなフランスのお商売人の空気に呑まれ…。
目まぐるしく過ぎる日々。結局スーパーも閉店し、当初の目的を達成することなく部屋へ戻ったのでした。笑
カメラも置いて出かけていたので、写真がなくて残念です!
by keiko-cerely
| 2012-09-11 22:20
| Paris日記
福岡を中心に活動する料理家/スタイリストkeiko。ムービー、スチール、ディスプレイデザインなどなど。日々出会うあんなことやこんなこと、幸せな毎日に感謝を込めて。
by Keiko
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